火山かざん)” の例文
有史以前ゆうしいぜんには噴火ふんかした證跡しようせきゆうしながら、有史以來ゆうしいらい一回いつかい噴火ふんかしたことのない火山かざんかずはなか/\おほい。箱根山はこねやまごときがその一例いちれいである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
ワラが赤くなった! ワラが赤くなった! みあげてある馬糧まぐさのいちめんから、雨上あめあがりの火山かざんか、芋屋いもやかまのように、むっくり……と白いけむりがゆらぎはじめた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
火山かざん地震ぢしん強敵きようてきである。強敵きようてきおそれずとは戰爭せんそうだけに必要ひつよう格言かくげんでもあるまい。むかしひとはこれらの自然現象しぜんげんしようなりおそれたものである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
この火山かざん噴出時ふんしゆつじける閃光せんこうとほ百海里ひやくかいりらすので、そこでストロムボリが地中海ちちゆうかい燈臺とうだいばれる所以ゆえんである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)