“がざん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
峨山71.4%
牙山14.3%
峩山14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三河の人で峨山がざん和尚、この人は禅宗の人です。峨山和尚さんが、もうだめだ、命旦夕たんせきに迫ってだめらしいというときに『みな弟子ども、ここへ集めてくれ』といった。
親鸞聖人について (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「このやろう、今日きょうこそは承知ができねえぞ、さああばれるならあばれて見ろ、牙山がざんの腕前を知らしてやらあ」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
かれは日清戦争にっしんせんそうに出征して牙山がざんえきに敵の大将を銃剣でしたくだりを話すときにはその目が輝きその顔は昔のほこりにみちてしゅのごとく赤くなるのであった。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
見ろ。峩山がざんと云う坊主は一椀の托鉢たくはつだけであの本堂を再建したと云うじゃないか。しかも死んだのは五十になるか、ならんうちだ。やろうと思わなければ、横にはしたてにする事も出来ん
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)