“おまつり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
祭礼47.4%
御祭礼21.1%
御祭15.8%
祭禮15.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何しろ極く狭い田舎なので、それに足下あしもとから鳥が飛立つ様な別れ方であつたから、源助一人の立つた後は、祭礼おまつり翌日あくるひか、男許りの田植の様で、何としても物足らぬ。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
七之助さんもとうとうその気になったと見えて、このあいだの夕方、神明様の御祭礼おまつりの済んだ明くる日の夕方に、わざと盤台をからにして帰って来たんです。
半七捕物帳:12 猫騒動 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
御祭おまつりの十二時を相図に、世の中の寐鎮ねしづまる頃を見計みはからつてはじまる。参詣さんけい人が長い廊下をまはつて本堂へ帰つてると、何時いつにか幾千本いくせんぼんの蝋燭が一度いちどいてゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
苛々いら/\しながら、たわいのない、あたかぼんとお正月しやうぐわつ祭禮おまつりを、もういくると、とまへひかへて、そして小遣錢こづかひせんのないところへ、ボーンと夕暮ゆふぐれかねくやうで、なんとももつ遣瀬やるせがない。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)