“おそろしく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恐敷50.0%
怕敷25.0%
怖敷25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心緒こころばえよしなき女は、こころ騒敷さわがしくまなこ恐敷おそろしく見出みいだして、人を怒り言葉あららか物言ものいいさがなく、くちききて人に先立ち、人をうらみねたみ、我身に誇り、人をそしり笑ひ、われひと勝貌まさりがおなるは、皆女の道にたがえるなり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
見たるやと問ふに娘は勿々なか/\怕敷おそろしくる事叶はざれば如何樣の者なるや一かうおぼえ申さずとこたふるにぞ利兵衞してまたお竹は何故なにゆゑ夜更に庭へ出たるやと云けるにおきくたゞ差俯向さしうつむいて詞なし利兵衞は暫時しばらくかんがへ此盜人我少し心當りの者あり然れども是と云證據なきゆゑ訴へ出難いでがたしとて夫より盜れし娘が手道具てだうぐうち紛失ふんじつの品々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
質に置れなば五六十兩はかし申べしと云し時夫はかたじけなしと持て歸り候面體めんていことほか怪敷あやしくぞんじ候と申ければ大岡殿市郎左衞門は如何いかゞぞんずるやと尋られしに市郎左衞門其儀は日頃彦兵衞柔和にうわなる男には候へどももと大坂おほさかうまれゆゑ關東者と違ひ心根こゝろね怖敷おそろしく十が九ツ彦兵衞にちがひ之なしと申立るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)