恐敷おそろしく)” の例文
火葬くわさうに爲て呉ろとしきりに頼みしかども私しは後々のち/\の事を恐敷おそろしくと申して斷りしに重四郎は承知せず貴樣きさまに難儀をかけぬ樣に取計とりはからひ方も有から是非々々頼むと申を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
心緒こころばえよしなき女は、こころ騒敷さわがしくまなこ恐敷おそろしく見出みいだして、人を怒り言葉あららか物言ものいいさがなく、くちききて人に先立ち、人をうらみねたみ、我身に誇り、人をそしり笑ひ、われひと勝貌まさりがおなるは、皆女の道にたがえるなり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)