“おうせつま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
応接室50.0%
応接間33.3%
應接間16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
綾子さんも同じ心持だったのでしょうか、応接室おうせつまへは通さず、見馴れた懐しい彼女の居間に案内させてくれたのがまた私には嬉しゅうございました。
蛇性の執念 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
南部なんぶの山中からけ出した十六歳の少年が仙台で将軍の応接間おうせつまの椅子に先ず腰かけて「馬鹿ッ!」と大喝だいかつされてから、二十八歳の休職士官が失意失恋故山に悶死もんしするまで
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
應接間おうせつまとほると、おほきな洋卓テーブル周圍まはり天鵞絨ビロードつた腰掛こしかけならんでゐて、あはしてゐる三四人さんよにんが、うづくまるやうあごえりうづめてゐた。それがみんなをんなであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
宗助そうすけのまだたかくならない七時頃じごろに、昇降器エレヹーター煉瓦造れんぐわづくり三階さんがい案内あんないされて、其所そこ應接間おうせつまに、もう七八にん自分じぶんおなやうに、おなひとつてゐる光景くわうけいおどろいたこともあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)