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おうせつしつ
左へ
折れたところに
応接室か
喫煙室かといふやうな
部屋の
窓の
戸が
少しあいてゐて
人影が
差してゐたが、そこを
過ぎると
玄関があつた。
その
日の
昼ごろ、おじいさんは、
会社の
応接室で、テーブルに
向かい、
大きな
腹を
抱えて、パイプをすぱすぱ
吸いながら、お
客と
話をしていました。
かねて思っていたのとちがい、わたしは
格子もさくもないそまつな
応接室に通された。お父さんは出て来た。でもくさりなどに
結わえられてはいなかった。