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えじぷと
大キュロスとカッサンダネとの
息子、
波斯王カンビュセスが
埃及に
侵入した時のこと、その
麾下の部将にパリスカスなる者があった。
埃及には
頭が
鳥だの
獸だの
色々の
化物があるが
皆此内である。
此(一)に
屬するものは
概して
神祕的で
尊い。
またくいま
埃及の
夜とやなるらむ。
洋々たるナイル
河、
荒漠たるサハラの
沙漠、
是等は
大に
化物思想の
發達を
促した。
埃及の
神樣には
化物が
澤山ある。
併し
之が
希臘へ
行くと
餘程異り、
却つて
日本と
似て
來る。
印度から
西へ
行くと、ペルシヤが
非常に
盛である。ペルシヤには
例の
有名なルステムの
化物退治の
神話があり、アラビヤには
例の
有名なアラビヤンナイトがある。
埃及もさうである。