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いつちうや
一「セカンド」は
大抵脉の
一動に
同じ。
扨時計の
盤面を十二に
分ち、
短針は
一晝夜に二
度づゝ
廻り、
長針は二十四
度づゝ
廻る
仕掛にせり。
獨樂の
自分に
一度廻るは
即ち
地球の
自轉といふものにて、
行燈の
方に
向たる
半面は
晝となり、
裏の
半面は
夜となり、この
一轉を
一晝夜とするなり。
西洋にては
一晝夜を二十四
時に分つゆゑ、
彼の一
時は
日本の
舊半時なり。
其半時を六十に
分て、これを一
分時(ミニウト)といふ。
亦この一
分時を六十に
分て一「セカンド」と
云ふ。
かならず一日あるひは
一昼夜をかぎりとして三十四里の
氷みなくだけながれて北海にいづる、そのひゞき千
雷のごとく、山も
震ふばかり也。此日川にちかき村々は
慎み
居て
外にいづる事なし。