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『凍るアラベスク』
ふりがな文庫
『
凍るアラベスク
(
こおるアラベスク
)
』
風の寒い黄昏だった。勝子は有楽町駅の高い石段を降りると、三十近い職業婦人の落着いた足どりで、自動車の込合った中を通り抜けて、銀座の方へ急いだ。 勝子は東京郊外に住んではいても、銀座へは一年に一度か二度しか来なかった。郊外の下宿から、毎日体操 …
著者
妹尾アキ夫
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新青年」博文館、1928(昭和3)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約21分(500文字/分)
朗読目安時間
約35分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
箪笥
(
だんす
)
倦
(
あ
)
点
(
とも
)
禿
(
は
)
黄昏
(
たそがれ
)
漆
(
うるし
)
頤
(
あご
)
烈
(
はげ
)
燐寸
(
マッチ
)
狡猾
(
こうかつ
)
瑞西
(
スイス
)
瓦斯
(
ガス
)
眩
(
まぶ
)
眸
(
ひとみ
)
陰鬱
(
いんうつ
)
窓掛
(
カーテン
)
橙色
(
だいだいいろ
)
絨氈
(
じゅうたん
)
縞鯛
(
しまだい
)
艶
(
つや
)
蝶番
(
ちょうつがい
)
訝
(
いぶか
)
跫音
(
あしおと
)
轟
(
とどろ
)
鋸
(
のこぎり
)
屹
(
きっ
)
傍
(
そば
)
凡
(
およ
)
勝子
(
かつこ
)
却
(
かえ
)
吃驚
(
びっくり
)
咫尺
(
しせき
)
喋
(
しゃべ
)
噤
(
つぐ
)
嚥
(
の
)
埃及
(
エジプト
)
安堵
(
あんど
)
渋々
(
しぶしぶ
)
常川
(
つねかわ
)
怪訝
(
けげん
)
慇懃
(
いんぎん
)
憫
(
あわ
)
扉
(
ドア
)
手捜
(
てさぐ
)
打遣
(
うっちゃ
)
抽斗
(
ひきだし
)
捻
(
ひね
)
掏摸
(
すり
)
暮松
(
くれまつ
)