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鳴声
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なきごえ
ふりがな文庫
“
鳴声
(
なきごえ
)” の例文
旧字:
鳴聲
その
厭
(
いと
)
わしい
鳴声
(
なきごえ
)
は、日の暮れが
俄
(
にわ
)
かに
近
(
ちかづ
)
いて来たように、何という訳もなく人の心を不安ならしめる。
曇天
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
又
(
また
)
道中
(
どうちゅう
)
どこへ
参
(
まい
)
りましても
例
(
れい
)
の
甲高
(
かんだか
)
い
霊鳥
(
れいちよう
)
の
鳴声
(
なきごえ
)
が
前後
(
ぜんご
)
左右
(
さゆう
)
の
樹間
(
このま
)
から
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
るように
聴
(
きこ
)
えました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
オットーン、オットーンというは
夫
(
おっと
)
のことなり。末の方かすれてあわれなる
鳴声
(
なきごえ
)
なり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
園内を歩くと、
蝉
(
せみ
)
のヌケ
殻
(
がら
)
が
幾個
(
いくつ
)
も落ちて居る。昨夜は室内で、小さなものゝ
臨終
(
りんじゅう
)
の
呻吟
(
うめき
)
の様なかすかな
鳴声
(
なきごえ
)
を聞いたが、
今朝
(
けさ
)
見ればオルガンの上に
弱
(
よわ
)
りはてたスイッチョが居た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
と不思議にも、鵞鳥の
鳴声
(
なきごえ
)
がぱつたりやみました。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
鳴
常用漢字
小2
部首:⿃
14画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“鳴”で始まる語句
鳴
鳴子
鳴海
鳴物
鳴動
鳴門
鳴雪
鳴神
鳴音
鳴鏑