ため)” の例文
新字:
われ等は未來一年ひとゝせの間のおん身の振舞を見て、過去の我等の待遇のおん身に利ありしか利あらざりしかをためすべしといはれぬ。
「彼女を少しためしてみよう。」と私は思つた。「こんなに全然冷淡でゐられるなんて考へられない。」
他人ひと麺麭パンのいかばかりにが他人ひと階子はしご昇降のぼりくだりのいかばかりつらきやを汝自らためしみむ 五八—六〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
三百にんばかり、山手やまてから黒煙くろけぶりげて、羽蟻はありのやうに渦卷うづまいてた、黒人くろんぼやり石突いしづきで、はまたふれて、呻吟うめなや一人々々ひとり/\が、どうはらこし、コツ/\とつゝかれて、生死いきしにためされながら
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
だが出掛けて行つたときよりも幸福さうに見えた。彼は義務を遂行すゐかうし、骨を折り、行爲をなし、また拒否する自分の力をためした。それで自分自身に滿足を感じてゐたのである。
われは嘗て我才の戲場によろしくして、我のんどの喝采を博するに足るをためし得たれば、一たび意を決して俳優の群に投ぜば、多少の發展を見んことかたからざるべし。ベルナルドオ畢竟何爲者なにするものぞ。
その間、僕はあなたをいろ/\なこゝろみでためしてみました。そして僕は何を見、何を發見したでせう。村の學校では、あなたは立派に正確に誠實に先生としての仕事をなすつた。