驅上かけあが)” の例文
新字:駆上
一處いつしよになつて走廻はしりまわつてうちに、いつかなかがよくなつて、夕刻ゆふこくいへかへつたときも、稻妻いなづまこの可憐かれんなる少年せうねんたわむれつゝ、おもはず二階にかいまで驅上かけあがつて、武村兵曹たけむらへいそうほうき追出おひだされたほど
あたつたぞ/\』と山頂さんてう大歡呼だいくわんこである。余等よら夢中むちうつて、驅上かけあがつてると、たのはたが、古墳こふんには無關係物むくわんけいぶつで、石器時代せきゝじだい遺物ゐぶつたる、石棒頭部せきぼうとうぶ緑泥片岩りよくでいへんがん源平時代げんぺいじだいの五輪塔りんとう頭部とうぶ
わたし二階にかい驅上かけあがつて、その一枚いちまいそつふところにした。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)