かれひ)” の例文
一に云、「かれひはなしに」とあるのは、「かれひしに」で意味は同じい。カレヒは乾飯カレイヒである。憶良の作ったこのあたりの歌の中で、私は此一首を好んでいる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
船頭おやぢ辨當べんたう使つかあひだ、しばらくはふね漂蕩へうたうながるゝにまかせて、やがて、かれひまして、ざぶりとふなべりあらさまに、割籠わりごむとてみづが、船脚ふなあしよりはながいて、うごくもののないおも
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)