“雑餉”の読み方と例文
読み方割合
ざっしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家が日本人の生活の単位であった時代は過ぎ去った。そうしてこの食物の個人主義を、促したものは雑餉ざっしょうすなわち弁当であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
他の多くの雑餉ざっしょうと同様に、次第に共同食事のいろいろな拘束から、独立して発達することになり、その結果はついに家々または各個人の食物選択の自由を、促進する動力ともなり得たのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
駄餉だしょうとも雑餉ざっしょうともこれをいって、めし屯食とんじきという握飯にぎりめしで、しるは添わなかったようであるが、そのかわりにはいろいろのご馳走ちそうひつ長持ながもちで持ちはこばれ、上下じょうげ何十人の者が路傍の森のかげなどで
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)