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まゝごと
ふりがな文庫
“
飯事
(
まゝごと
)” の例文
あの幾松といふ男は子供の時
飯事
(
まゝごと
)
見たいな話でせうが、夫婦約束までしたさうで、長い間お由良をつけ廻してゐましたよ。
銭形平次捕物控:122 お由良の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
こんな
飯事
(
まゝごと
)
に頭腦を絞つておる最中に、ヘルツは電波を生ずるに成功して、マックスウェルの電磁氣論の正確なるを證明し、また光線が金屬に當り、その周圍を電離するを發見し
原子核探求の思い出
(旧字旧仮名)
/
長岡半太郎
(著)
何時
(
いつ
)
までも
何時
(
いつ
)
までも
人形
(
にんげう
)
と
紙雛好
(
あねさま
)
とを
相手
(
あいて
)
にして
飯事
(
まゝごと
)
ばかりして
居
(
ゐ
)
たらば
嘸
(
さぞ
)
かし
嬉
(
うれ
)
しき
事
(
こと
)
ならんを、ゑゝ
厭
(
い
)
や/\、
大人
(
おとな
)
に
成
(
な
)
るは
厭
(
い
)
やな
事
(
こと
)
、
何故
(
なぜ
)
此
(
この
)
やうに
年
(
とし
)
をば
取
(
と
)
る、
最
(
も
)
う
七月
(
なゝつき
)
十月
(
とつき
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「なア坊んち、さうだつせ。……お父つあんの嫁はんもえゝが、わたへは坊んちみたいな人に、若い綺麗な嫁はん
宛行
(
あてが
)
うて、雛はんが
飯事
(
まゝごと
)
するやうなんを見るのが好きや。なア坊んち。……」
父の婚礼
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
座敷には美しい
妓
(
をんな
)
の
幾人
(
いくたり
)
かが人形のやうに
列
(
なら
)
んでゐたが、
画家
(
ゑかき
)
はそのなかの一人を
選
(
え
)
り
好
(
ごの
)
みして、頻りと杯の
取
(
と
)
り
遣
(
や
)
りをしてゐた。骨董屋は
飯事
(
まゝごと
)
のやうなその
振
(
ふり
)
を見て、腹のなかで笑つてゐた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
お村が十九で友之助が二十六ですから
飯事
(
まゝごと
)
暮しをするようでございます。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私もお才も、同じ年の十一二の頃喧嘩をしたり、仲直りをしたり、時には一緒になつて
飯事
(
まゝごと
)
遊びをしたこともあります。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何時までも何時までも人形と
紙雛
(
あね
)
さまとをあひ手にして
飯事
(
まゝごと
)
許
(
ばか
)
りして居たらば嘸かし嬉しき事ならんを、ゑゝ厭や厭や、大人に成るは厭やな事、何故このやうに年をば取る、最う
七月
(
なゝつき
)
十月
(
とつき
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
女の
歪
(
ゆが
)
んだ自尊心と、ヒステリツクな我意がもたらした結果には違ひありませんが、最初は、物置の
日向
(
ひなた
)
ぼつこが
釀
(
かも
)
した、花嫁ごつこの
飯事
(
まゝごと
)
が結んだ
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
大きくなつたら一緒につて、田圃の
積藁
(
つみわら
)
の蔭で、
飯事
(
まゝごと
)
をし乍ら約束したこともあるが、大きくなると、お松の阿魔、俺の見つともないのを嫌つて逃げ出しあがつた
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小林習之進と
飯事
(
まゝごと
)
見たいな氣で夫婦にならうと口約束位はしたかも知れないが、近頃はすつかり氣位が高くなつて、痩せ浪人などを寄せつけもしなかつたやうだから、小林習之進が泣いて頼んでも
銭形平次捕物控:256 恋をせぬ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
飛んでもない。あれはほんの子供で、勇三郎と
飯事
(
まゝごと
)
を
銭形平次捕物控:318 敵の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“飯事(ままごと)”の解説
ままごと(飯事)とは、幼児の遊びの一種。おままごとともいう。分類上はごっこ遊びの一種と考えられており、身の回り人間によって営まれる家庭を模した遊びである。参加する人を、お父さん、お母さん、赤ちゃん、ペットなど家族に見立てた役を振り分ける。そして、家の炊事・食事・洗濯・買物・接客等を模倣する。
(出典:Wikipedia)
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“飯事”で始まる語句
飯事遊
飯事世帯
飯事道具