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飄
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ひるがえ
ふりがな文庫
“
飄
(
ひるがえ
)” の例文
例の
招牌
(
かんばん
)
から釣込む植木屋は家々の招きの
旗幟
(
はた
)
を
翩翻
(
へんぽん
)
と
金風
(
あきかぜ
)
に
飄
(
ひるがえ
)
し、木戸々々で客を呼ぶ声はかれこれからみ合て
乱合
(
みだれあっ
)
て、
入我我入
(
にゅうががにゅう
)
でメッチャラコ
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
わが邦はその改革前まではいまだ一雲片の空間に
飄
(
ひるがえ
)
るを見ず。いまだ一点滴の大地に
墜
(
お
)
つるを見ず。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
四顧寥廓
(
しこりょうかく
)
として、ただ山水と明月とあるのみ。
飂戻
(
りょうれい
)
たる
天風
(
てんぷう
)
はおもむろに馭者の
毛布
(
ケット
)
を
飄
(
ひるがえ
)
せり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
燕王の宮殿
堅牢
(
けんろう
)
ならざるにあらざるも、風雨の力大にして、高閣の
簷瓦
(
えんが
)
吹かれて
空
(
くう
)
に
飄
(
ひるがえ
)
り、
砉然
(
かくぜん
)
として地に
堕
(
お
)
ちて粉砕したり。大事を挙げんとするに臨みて、これ何の
兆
(
ちょう
)
ぞ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
長空雪は乱れ
飄
(
ひるがえ
)
る
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
さればとて故郷の
平蕪
(
へいぶ
)
の村落に
病躯
(
びょうく
)
を
持帰
(
もちかえ
)
るのも
厭
(
いと
)
わしかったと見えて、
野州
(
やしゅう
)
上州
(
じょうしゅう
)
の山地や温泉地に一日二日あるいは三日五日と、それこそ
白雲
(
はくうん
)
の風に漂い、
秋葉
(
しゅうよう
)
の空に
飄
(
ひるがえ
)
るが如くに
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
飄
漢検1級
部首:⾵
20画
“飄”を含む語句
飄然
飄々
飄逸
飄乎
飄泊
飄零
飄風
飄忽
飄々乎
飄客
飄亭
飄遊
飄気
飄虫
飄転
飄漾
飄散
飄渺
飄軽
飄逸味
...