トップ
>
隣近所
>
となりきんじょ
ふりがな文庫
“
隣近所
(
となりきんじょ
)” の例文
「ふん。
昔
(
むかし
)
も
今
(
いま
)
もあるもんじゃねえ。
隣近所
(
となりきんじょ
)
のこたァ、
女房
(
にょうぼう
)
がするに
極
(
きま
)
ッてらァな。
行
(
い
)
って、こっぴどくやっ
付
(
つ
)
けて
来
(
き
)
ねえッてことよ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「今までのように、野原に住んで、
栗鼠
(
りす
)
や狐が
隣近所
(
となりきんじょ
)
のうちはよいが、このように多くの人の住んでいる町なかへ来たら、礼儀作法を持たねばならぬぞ」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そっちと、こっちで、
高声
(
たかごえ
)
でな。
尤
(
もっと
)
も
隣近所
(
となりきんじょ
)
はござらぬ。かけかまいなしで、電話の
仮声
(
こわいろ
)
まじりか何かで
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
だが
親方
(
おやかた
)
、
悪
(
わる
)
いこたァいわないから、
滅多
(
めった
)
に
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けるなァお
止
(
よ
)
しなさいよ。そこを
開
(
あ
)
けた
日
(
ひ
)
にゃ、それこそ
生皮
(
なまかわ
)
の
匂
(
におい
)
で、
隣近所
(
となりきんじょ
)
は
大迷惑
(
おおめいわく
)
だわな
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
中
(
なか
)
には、
顔
(
かお
)
さえ
洗
(
あら
)
やもう
用
(
よう
)
はねえと、
流
(
なが
)
しのまん
中
(
なか
)
に
頑張
(
がんば
)
って、四
斗樽
(
とだる
)
のような
体
(
からだ
)
を、あっちへ
曲
(
ま
)
げ、こっちへ
伸
(
のば
)
して、
隣近所
(
となりきんじょ
)
へ
泡
(
あわ
)
を
飛
(
と
)
ばす
暇
(
ひま
)
な
隠居
(
いんきょ
)
や、
膏薬
(
こうやく
)
だらけの
背中
(
せなか
)
を
見
(
み
)
せて、
弘法灸
(
こうぼうきゅう
)
の
効能
(
こうのう
)
を
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
隣
常用漢字
中学
部首:⾩
16画
近
常用漢字
小2
部首:⾡
7画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“隣近”で始まる語句
隣近處
隣近
隣近処