陣取ぢんど)” の例文
ひと難儀なんぎかまはばこそ、瓢箪棚へうたんだなした陣取ぢんどりて、ばうやは何處どこだ、かあちやんには、えないよう、あばよといへ、ほら此處こゝだ、ほらほらはゝはゝゝおほゝゝと高笑たかわらひ弓矢八幡ゆみやはちまんもうたまらぬ。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
が、吃驚びつくりするやうな大景氣だいけいき川鐵かはてつはひつて、たゝきのそば小座敷こざしき陣取ぢんどると、細露地ほそろぢすみからのぞいて、臆病神おくびやうがみあらはれて、逃路にげみちさがせやさがせやと、電燈でんとうまたゝくばかり、くらゆびさしをするにはよわつた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
町内ちやうないわかしゆ陣取ぢんどつて、將棋しやうぎをさす、つ。
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)