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鑑識
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かんしき
ふりがな文庫
“
鑑識
(
かんしき
)” の例文
みんなは、
陶器
(
とうき
)
について、
見分
(
みわ
)
けるだけの
鑑識
(
かんしき
)
はなかったけれど、そういわれてのぞきますと、さすがに
名人
(
めいじん
)
の
作
(
さく
)
だという
気
(
き
)
が
起
(
お
)
こりました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこで、さき頃筆者が、山女魚と
亜米利加
(
あめりか
)
系鱒を携え日本料理人組合会の最高幹部という仁に示し、その判別を試みたところ、ついに
鑑識
(
かんしき
)
を得なかった。
雪代山女魚
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
今日
(
こんにち
)
に
於
(
おい
)
て
生
(
しやう
)
じたからとて、
其當時
(
そのたうじ
)
の二
氏
(
し
)
の
鑑識
(
かんしき
)
に
就
(
つい
)
て、
侮辱
(
ぶぢよく
)
する
事
(
こと
)
には
决
(
けつ
)
して
當
(
あた
)
るまいと
余
(
よ
)
は
信
(
しん
)
じて
居
(
ゐ
)
る。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
いつの世においてもそうであるが、小説の
鑑識
(
かんしき
)
にかけては、作家や編集者や批評家よりも、読者の方が一層スマートである。この事実を忘れていてはもの
嗤
(
わら
)
いになる。
『十八時の音楽浴』の作者の言葉
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
刀試しの日も、居合わせていたといえば、刀の
鑑識
(
かんしき
)
もあるに相違ない。訊いてみたいものと思った。
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
それは何も秋山図に、
見惚
(
みと
)
れていたばかりではありません。翁には主人が
徹頭徹尾
(
てっとうてつび
)
、
鑑識
(
かんしき
)
に
疎
(
うと
)
いのを隠したさに、
胡乱
(
うろん
)
の言を並べるとしか、受け取れなかったからなのです。
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と
答
(
こた
)
えたから、
捜査
(
そうさ
)
の
連中
(
れんちゅう
)
も
鑑識
(
かんしき
)
の
連中
(
れんちゅう
)
もあぶなくぷッと
吹
(
ふ
)
きだすところだつた。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
警報をうけて警視庁の
大江山
(
おおえやま
)
捜査課長以下は、
鑑識
(
かんしき
)
課員を伴って
現場
(
げんじょう
)
に急行した。
柿色の紙風船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
堀七郎兵衛の
鑑識
(
かんしき
)
が、秀政を肯定させたことも一理由ではあろうが、もっと大きな理由としては、二十一日の明け方まではなお、柴田
匠作
(
しょうさく
)
勝家あり、となす彼の存在が、その陣営の上に
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「アーガス博士の
鑑識
(
かんしき
)
研究所へやってくれないかね」
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“鑑識”の意味
《名詞》
鑑識(かんしき)
物事の良し悪し、良否、真偽を見分けること。鑑定する力。目利き。
事件や事故などにおける捜査機関による指紋や血痕、足跡、遺留品の鑑定。
(出典:Wiktionary)
“鑑識”の解説
鑑識(かんしき)とは、犯罪捜査において指紋・血痕などの証拠資料を科学的に鑑定すること。
(出典:Wikipedia)
鑑
常用漢字
中学
部首:⾦
23画
識
常用漢字
小5
部首:⾔
19画
“鑑識”で始まる語句
鑑識係
鑑識力
鑑識眼
鑑識違