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質
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たず
ふりがな文庫
“
質
(
たず
)” の例文
「おかみさん、やはり今日郷土に帰りやすかね」と
質
(
たず
)
ねたところ、彼女はううんと首を振ったそうで、このことからみただけでも
親方コブセ
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
黙れッ! ただいま玄関においても、余の生命を
質
(
たず
)
ぬる声が致したようだが、今また、そのほうまで、まだ生きておってよかったと申す。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
試験の日、そこで娘さんが、「賑やかなところへは何処へ行きましたか?」と試験官に
質
(
たず
)
ねられて、素直に「銀座へ行きました」と答える。
新入生
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
最初は
独逸
(
ドイツ
)
語で尋ね、次は自分でこれを御自慢の
仏蘭西
(
フランス
)
語に訳して
質
(
たず
)
ねてみたが、二人には
頓
(
とん
)
と解せぬのであった。
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
そして最後にうるさくてたまらぬ程になったので、ドクタア・マレーが日本語で、何がほしいのだと叱るように
質
(
たず
)
ねたら、彼女はその意味を悟って向うへ行った。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
▼ もっと見る
今度は「善き師よ、神の国に入るためには、我何をなすべきか」とお
質
(
たず
)
ねするはずでありました。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
アノ羽根を突くのをよく/\聞いて見ますれば、あれは蚊に喰われないまじないだと申しました方がございますから、どういう訳かと
質
(
たず
)
ねましたらば、子守が
児
(
こ
)
を
負
(
おぶ
)
いまして
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大きに話が違うので出かけて行き「お墓参りはあなた一人ではないのですか」と
質
(
たず
)
ねると
比島投降記:ある新聞記者の見た敗戦
(新字新仮名)
/
石川欣一
(著)
「お答えは、一行で足りましょう。——お
質
(
たず
)
ねの御意中は明白ですから」
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、帆村が率直に
質
(
たず
)
ねると、カオルは泪に泣きぬれた白い面をあげて
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私は自分がどうなっているのか判らないけれどもと
質
(
たず
)
ねたら、もうこのままでいいんでしょうということでした。
獄中への手紙:10 一九四三年(昭和十八年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「親方、わっしらの往くとこあ、台湾ちゅうとこかのずっと先かえ?」タオルを首に巻いた男が
質
(
たず
)
ねた。
親方コブセ
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
こんなお
質
(
たず
)
ね事が書いてあるのだ。どう御返書を
認
(
したた
)
めたらよいだろう
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
質
(
たず
)
ねましたが、まったく不要との御返事でした。」
元禄十三年
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
男は爺にか細い声で何処から来たのかと
質
(
たず
)
ねた。目の鋭く色の蒼ざめた男だった。危かしい程ひょろ長い脚にはよれよれの
袴
(
バジ
)
がまつわりついていた。元三はぶるぶるふるえつつ何度も腰を折った。
土城廊
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
それでいつか私はこう
質
(
たず
)
ねたものである。
光の中に
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
それでせき込んで
質
(
たず
)
ねた。
天馬
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
質
常用漢字
小5
部首:⾙
15画
“質”を含む語句
性質
僂麻質斯
気質
質問
質素
品質
生質
質朴
氣質
言質
質子
物質
質物
本質
地質
素質
膠質
商人気質
木質
質屋
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