“買(け)” の例文
「合点承知之助——だが、親分、野郎にゃ小指(れこ)がついてたってえじゃごせんか。してみりゃあ何もお女郎買(け)えでもありますめえぜ。」
婆アさまは何処(どこ)まで烟草を買(け)えに往ったんだろう尤も要(い)らないのだ、人払(ひとばれ)えの為に買えに遣ったんだが余(あんま)り長(なげ)えなア
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
春見丈助様は前橋様(めえばしさま)の御重役で、神田の佐久間町へ宿屋を出したと云うから、其処(そこ)に泊っていて買(け)え出しをすると云って、家(うち)を出たぎり帰(けえ)らず、余(あんま)り案じられて堪(たま)んねえから
種々(いろ/\)介抱(けえほう)して、此の人が薬い買(け)えに往った後(あと)で母親さんを泥坊が縊(くび)り殺し、路銀を奪(と)って逃げた跡へ、此の人が帰(けえ)ってみると、母様(かゝさま)は喉(のど)を締められておっ死(ち)んでいたもんだから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
村方の小商売(こあきない)をするものに田地をえら持ってるものは有りませんから、おらア方へ買(け)えに来ねえで誠にハア食い方にも困るような訳でごぜえますから、何うかマア商人(あきんど)並に仲間入りをして
田地(でんじ)も家(いえ)も蔵も抵当とやらにして三千円の金を借り、其の金を持って唐物屋(とうぶつや)とか洋物屋(ようぶつや)とかを始めると云って横浜から東京へ買(け)え出しに出たんだよ、ところが他に馴染(なじみ)の宿屋がねえと云って