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負
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おんぶ
ふりがな文庫
“
負
(
おんぶ
)” の例文
彼女は肥つてゐる上に思切り着物を着込み、その上に當歳の赤ン坊をネンネコで
負
(
おんぶ
)
してゐるから、いつもより餘程膨大された恰好になつてゐた。
地方主義篇:(散文詩)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
その女は
眉毛
(
まゆげ
)
の細くて濃い、首筋の美くしくできた、どっちかと云えば
粋
(
いき
)
な部類に属する型だったが、どうしても袢天
負
(
おんぶ
)
をするという
柄
(
がら
)
ではなかった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お産の祈願をしたものが、礼詣りに供うるので、すなわち活きたままの絵馬である。胸に抱いたのも、膝に据えたのも、中には背に
負
(
おんぶ
)
したまま、両の
掌
(
て
)
を合せたのもある。
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
周りに梅の老木の多い
温泉宿
(
ゆやど
)
では、部屋がどれもがら空きであった。お銀は子供をお手かけ
負
(
おんぶ
)
して、
翌日
(
あくるひ
)
も一日広い廊下を歩いたり、小雨の
霽
(
は
)
れ
間
(
ま
)
を、高い
崖
(
がけ
)
の上に仰がれる不動堂へ登ったりした。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
何と肩へ喰いつくように顔をかくして、
白昼
(
まっぴるま
)
、それでもこの野郎の背中へ
負
(
おんぶ
)
をしましたぜ。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
村端
(
むらはずれ
)
で、寺に休むと、
此処
(
ここ
)
で
支度
(
したく
)
を替えて、
多勢
(
おおぜい
)
が
口々
(
くちぐち
)
に、御苦労、御苦労というのを
聞棄
(
ききず
)
てに、娘は、一人の若い者に
負
(
おんぶ
)
させた私にちょっと
頬摺
(
ほおずり
)
をして、それから、
石高路
(
いしだかみち
)
の坂を越して
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“負”の意味
《名詞》
(フ)実数で零(無)より小さい数。
(フ)悪い状態。否定的な状態。厭わしい状態。
(出典:Wiktionary)
負
常用漢字
小3
部首:⾙
9画
“負”を含む語句
背負
脊負
負傷
勝負
負惜
手負
負債
負傷者
請負
気負
引背負
背負梯子
贔負
負目
背負上
背負籠
背負子
御負
背負投
負嫌
...