)” の例文
別ち得ばよし、別ち得ずんば国王よく聞け、汝を亡ぼし、汝の国をも我が神力じんりきもて滅すべし、七日なぬかの間にこの棄老をばほろぼすべきぞ、と厳然としてげければ、王は大きに驚きおそ
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ぢやうさまはそれほどまでに雪三せつざうちからおぼしめしてか、それとも一のおたはむれか、御本心ごほんしんおほけられたしとむるを、糸子いとこホヽとわらひて松野まつのひざかるきつ、たはむれかとはだけあさ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
朝家にむごたゝりをなして天が下をば掻き乱さむ、と御勢ひ凛〻しくげたまふにぞ、西行あまりの御あさましさに、滝と流るゝ熱き涙をきつと抑へて、恐るおそるいさゝかかうべもたげゝる。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かくの如きの論を為せるの後二十余年にして、一朝簒奪さんだつの君に面し、其の天下にぐるのみことのりを草せんことをせまらる。嗚呼ああ、運命遭逢そうほうまた奇なりというべし。孝孺又かつて筆の銘をつくる。曰く
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)