“簒奪”の読み方と例文
読み方割合
さんだつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまり我意を押しつけようとなさると、天子の廃立に名分をかりて、董公ご自身が、簒奪さんだつはらがあるのではないかと人が疑います。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
永楽の時、史に曲筆多し、今いずくにかそのじつを知るを得ん。永楽簒奪さんだつして功を成す、しか聡明そうめい剛毅ごうきまつりごとす甚だ精、補佐ほさまた賢良多し。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
両者は共にある程度まで、権利の簒奪さんだつを代表している。そしてあらゆる簒奪を掃蕩そうとうせんがためには、彼らをも打ち倒さなければならない。