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せいやく
ふりがな文庫
“
誓約
(
せいやく
)” の例文
もしそれが日頃の
誓約
(
せいやく
)
や態度とちがって、裏切るようなことでもあったら、
嘲笑
(
わら
)
ってやろうという
気振
(
けぶり
)
さえ見えないこともない。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其
(
その
)
後
(
のち
)
手
(
て
)
についた
癖
(
くせ
)
が
何
(
なに
)
かにつけては
煙管
(
きせる
)
を
掴
(
つか
)
ませるので、
止
(
や
)
めたことを
彼
(
かれ
)
は
心
(
こゝろ
)
に
悔
(
く
)
いることもあつた。
然
(
しか
)
し
彼
(
かれ
)
は
又
(
また
)
直
(
すぐ
)
に
佛
(
ほとけ
)
に
對
(
たい
)
しての
誓約
(
せいやく
)
を
破
(
やぶ
)
ることに
非常
(
ひじやう
)
な
恐怖
(
きようふ
)
を
懷
(
いだ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
佐々記者は
遂
(
つい
)
に決心して、前に自分の生命を救ってくれた少年に、このたびは自分の命を
捧
(
ささ
)
げたいと申出たが、艇長ははじめの
誓約
(
せいやく
)
をたてにして承知しなかった。
悲惨
(
ひさん
)
なる光景だった。
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
陰謀の
誓約
(
せいやく
)
のために礼拝したのと意味が違う、それが彼等の答えであった。
道鏡
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
「だまれ、
武門
(
ぶもん
)
の
誓約
(
せいやく
)
さえふみにじる
非武士
(
ひぶし
)
どもに、御岳の
神約
(
しんやく
)
を口にする
資格
(
しかく
)
はない」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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こんどは
慇懃
(
いんぎん
)
に、老臣の言をなだめて——「すでに殿には、神明にお誓いあって、小寺家の
向背
(
こうはい
)
は、汝の信念にまかせんとそれがしに対しても、ご
誓約
(
せいやく
)
を下しおかれてあるのですぞ」
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“誓約”の意味
《名詞》
誓 約(せいやく)
約束すること。また、その約束。
(出典:Wiktionary)
誓
常用漢字
中学
部首:⾔
14画
約
常用漢字
小4
部首:⽷
9画
“誓”で始まる語句
誓
誓言
誓文
誓紙
誓願
誓書
誓願寺
誓詞
誓盟
誓文払