話振はなしぶり)” の例文
このそうわかいに似合にあはずはなは落付おちついた話振はなしぶりをするをとこであつた。ひくこゑなに受答うけこたへをしたあとで、にやりとわら具合ぐあひなどは、まるをんなやうかんじを宗助そうすけあたへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
息つぎを、というほどの、私の話振はなしぶりではありませんけれど、私に取って、これからは少々いきおいをかりませんと、でないと、お話しにくい事がありますから。……
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いいえ別に。何だか話振はなしぶりから察すると、あなたに福運が向いているように思われましたよ」
被尾行者 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
外国こと亜米利加あめりかだの欧羅巴ようろっぱの書生に較べて、日本書生のく悪い癖であって、ちょっと話振はなしぶりを聞くと、高尚なような、また深いように聞えるけれども、モウ三分か五分話していると
今世風の教育 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
この僧は若いに似合わずはなはだ落ちついた話振はなしぶりをする男であった。低い声で何か受答えをしたあとで、にやりと笑う具合などは、まるで女のような感じを宗助に与えた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)