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『被尾行者』
ふりがな文庫
『
被尾行者
(
ひびこうしゃ
)
』
市内電車の隅の方に、熱心に夕刊を読んでいる鳥打帽の男の横顔に目をそそいだ瞬間、梅本清三の心臓は妙な搏ち方をした。 「たしかに俺をつけているんだ」清三は蒼ざめながら考えた。「あれはきょう店へ来た男だ。主人に雇われた探偵にちがいない。主人はあの …
著者
小酒井不木
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「サンデー毎日 新春特別号」1929(昭和4)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約13分(500文字/分)
朗読目安時間
約21分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
過
(
よぎ
)
太息
(
ためいき
)
頻
(
しきり
)
小母
(
おば
)
怪訝
(
けげん
)
搏
(
う
)
袂
(
たもと
)
話振
(
はなしぶり
)
遮
(
さえぎ
)