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見破
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みやぶ
ふりがな文庫
“
見破
(
みやぶ
)” の例文
のどをゴロゴロ
鳴
(
な
)
らしていましたけれど、きた
人
(
ひと
)
がおばあさんをだまして、
金
(
かね
)
を
取
(
と
)
る
考
(
かんが
)
えであると、ねこは、その
人
(
ひと
)
の
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
を
見破
(
みやぶ
)
りました。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わざと自分の
匕首
(
あひくち
)
で爺やを刺したのは金之丞の喰へないところで、錢形平次の智惠の底の底まで
見破
(
みやぶ
)
つたつもりの細工さ。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
おじさんは
汗
(
あせ
)
をかいて、へとへとになり、それでもあきらめずに、なんとかして鉄棒の化けものをたたき落として
正体
(
しょうたい
)
を
見破
(
みやぶ
)
ろうと、追いつづけ
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
院
(
いん
)
さまのお
命
(
いのち
)
をとって、
日本
(
にっぽん
)
の
国
(
くに
)
をほろぼそうとしたわたしのたくらみは、だんだん
成就
(
じょうじゅ
)
しかけました。それを
見破
(
みやぶ
)
ったのは
陰陽師
(
おんみょうじ
)
の
安倍
(
あべ
)
の
泰成
(
やすなり
)
でした。
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
かれのこのくわだてをわたしが
見破
(
みやぶ
)
ると、もちろん
麦菓子
(
むぎがし
)
をやることをやめたが、かれは弱らなかった。まずかれは
哀願
(
あいがん
)
するような目つきでそれを
求
(
もと
)
めた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
『いや、私ひとつ
見破
(
みやぶ
)
つて見せます』T君も今度は少しく
気色
(
けしき
)
ばんでゐた。
仏法僧鳥
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
これは半型の癖があると
見破
(
みやぶ
)
り、主人孫右衞門の窓を三つづつ三つづつ叩くと、主人は金之助の
合圖
(
あひづ
)
と思ひ込み、やつとこさと起き出して開けてくれたよ
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
けれどもまもなく、かれはわたしの心の中を
見破
(
みやぶ
)
ったらしく、いきなりわたしのうで首をとらえた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「なんだ、からすがとまってもなんでもないじゃないか。」といって、どっと
押
(
お
)
しよせてきました。そして、
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
自分
(
じぶん
)
たちをだましていた
正体
(
しょうたい
)
を
見破
(
みやぶ
)
ってしまいました。
からすとかがし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
工夫するのも
見破
(
みやぶ
)
るのも容易ぢやない——ところでその大きい音に驚いて母屋からみんな驅けつけると、小半次は早くも縁側に轉がつてゐる銅鑼を泉水の中に蹴落したのだらう
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
破
常用漢字
小5
部首:⽯
10画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当