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見惡
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みにく
窓は
内側から
見惡く
鐵格子を
嵌められ、
床は
白ちやけて、そゝくれ
立つてゐる。
含み
工める
奸賊も有り面體
見惡き者の申立る事は言葉續き
荒らかにして
詐り
飾り
有る
樣に聞え品に因ては
裁許の
過りなしとも云難し然れば鎌倉七世の
執權北條時宗を
輔佐して
問注所の總裁職を
貸さる我が羽織の上へ重ね
被ても大きければ向ふ山風に吹き孕みて
恰かも
母衣の如し
後の馬の露伴梅花の兩子いろ/\に
見立て
嘲み笑ふ
此は信濃の
山中なり
見惡しとて
寒さにかへられんや左云ふ君等の顏の色を