“見悪”のいろいろな読み方と例文
旧字:見惡
読み方割合
みにく88.9%
みに11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その容子ようすといったら見るからが嫌な風采ふうさいで、私が法王の秘密用を帯びて居るといい出すとたちまちひしげて見悪みにくいほどお辞儀じぎばかりして居りましたが
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
敬太郎もつい釣り込まれて、見悪みにくい外をかすようにながめた。やがて電車の走る響の中に、窓硝子まどガラスにあたってくだける雨の音が、ぽつりぽつりと耳元でし始めた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
最始さいしょの博物学者は蛅蟖けむしの変じてまゆと成りしときは生虫の死せしと思いしならん、他日美翼を翻えし日光に逍遙するちょうはかつて地上に匍匐ほふくせし見悪みにくかりしものなりとは信ずることの難かりしならん。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)