はかり)” の例文
死人のごうはかはかりの上に狗頭猴が坐し、法律の印したる鳥羽と死人の心臓が同じ重さなるを確かめてこれを親分のトットに報ずるところだ。
稀有けうの徴税法 ここに一つ可笑おかしい事がある。大蔵省でマルを量るはかりがおよそ二十種ばかりある。それから麦、小麦、豆等を量るますも三十二種ある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
しかし知能マインドとか霊魂スピリットとかいうものは、すべて無形のもので、からだのように物さしで長さを計ったり、はかりで目方を量ったりすることのできぬものであるから
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
で、利害をはかりにかけて見ると、結局、利の方が少いので、従って、子供を持つのは望ましくないということになる。母親たちはそれを大胆に露骨に口に出しています。
砂利じゃり玉石たまいしは玉川最寄もよりから来るが、沢庵たくあん重石おもし以上は上流青梅あおめ方角から来る。一貫目一銭五厘の相場そうばだ。えらんだ石をはかりにかけさせて居たら、土方体どかたていの男が通りかゝって眼をみは
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
いつまでもはかりを水平に保ちながら、とほうもない足拍子をとることもできた。
これは算術からいっても明瞭めいりょうじゃないか! あの肺病やみの、愚劣で、意地悪な婆あの命が、社会一般のはかりにかけてどれだけの意味があると思う? しらみか油虫の生命となんの選ぶ所もない、いや
はかりのもなか手にとりて秤れば、垂るゝヘクト,ルの
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
バタを収税する時分にもその通り二十種位のはかりを用います。まず収入する時はそういうふうですけれども、其品それを売る時分には決して大きい枡を用いない。平均の枡よりか少し小さいのを用いる。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其時ヂュウス*黄金のはかり取り出し、皿の中
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
分銅及び羊毛をのせてはかりを均くし
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)