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行悩
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ゆきなや
ふりがな文庫
“
行悩
(
ゆきなや
)” の例文
旧字:
行惱
たださえ
行悩
(
ゆきなや
)
むのに、秋暑しという言葉は、残暑の
酷
(
きび
)
しさより身にこたえる。また汗の目に、野山の赤いまで暑かった。
栃の実
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
◎
伊賀
(
いが
)
の
上野
(
うえの
)
は旧
藤堂
(
とうどう
)
侯の領分だが藩政の頃
犯状
(
はんじょう
)
明
(
あきら
)
かならず、
去迚
(
さりとて
)
放還
(
ほうかん
)
も為し難き、俗に
行悩
(
ゆきなや
)
みの
咎人
(
とがにん
)
ある時は、
本城
(
ほんじょう
)
伊勢
(
いせ
)
の
安濃津
(
あのつ
)
へ
差送
(
さしおく
)
ると
号
(
ごう
)
し
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
猟夫
(
かりゅうど
)
や
樵夫
(
きこり
)
の荒くれ男ですら
之
(
これ
)
を魔所と唱えて、昼も
行悩
(
ゆきなや
)
む
三方崩
(
さんぽうくず
)
れの悪所絶所を、女の弱い足で夜中に越そうと云うのは、余りに無謀で大胆であった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
指す
方
(
かた
)
もあらでありくともなく
歩
(
ほ
)
をうつすに、
頭
(
かしら
)
ふらふらと足の
重
(
おも
)
たくて
行悩
(
ゆきなや
)
む、前に
行
(
ゆ
)
くも、後ろに帰るも皆
見知越
(
みしりごし
)
のものなれど、
誰
(
たれ
)
も取りあはむとはせで
往
(
ゆ
)
きつ
来
(
きた
)
りつす。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
外国
(
あちら
)
でも一般の見物にはイブセンやマアテルリングなどは受けないのだそうですな、それで自由劇場のような
団隊
(
だんたい
)
が沢山あるが、それも思わしい
决算
(
けっさん
)
を見ないで
行悩
(
ゆきなや
)
み勝ちだという。
当今の劇壇をこのままに
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
その不意に
立停
(
たちどま
)
ったのを、
行悩
(
ゆきなや
)
んだと思ったらしい、
花売
(
はなうり
)
は
軽
(
かろ
)
く見返り
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
悩
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
“行”で始まる語句
行
行燈
行方
行李
行衛
行灯
行脚
行水
行者
行末