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藤村
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とうそん
ふりがな文庫
“
藤村
(
とうそん
)” の例文
明治の新体詩というものも、
藤村
(
とうそん
)
時代の成果を結ぶまでに長い時日がかかっており、初期のものは全く幼稚で見るに耐えないものであった。
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
お君さんのいる二階には、造花の
百合
(
ゆり
)
や、「
藤村
(
とうそん
)
詩集」や、ラファエルのマドンナの写真のほかにも、
自炊
(
じすい
)
生活に必要な、台所道具が並んでいる。
葱
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
血したたるが如き
紅葉
(
もみじ
)
の大いなる枝を肩にかついで、下腹部を
殊更
(
ことさら
)
に前へつき出し、ぶらぶら歩いて、君、誰にも言っちゃいけないよ、
藤村
(
とうそん
)
先生ね、あの人
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
亡くなった大貫と木村荘太とか
藤村
(
とうそん
)
党で、よく藤村氏を代地の家に訪ねた。後藤は
荷風
(
かふう
)
党で、永井君の小説を真似た。和辻は日本の「アンナ・カレニナ」を計画した。
芝、麻布
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
まず
藤村
(
とうそん
)
がおもかげに立つ。鶴見が藤村をはじめて
訪
(
たず
)
ねたのは、『
落梅集
(
らくばいしゅう
)
』が出る少し前であったかと思う。そう思うと同時に、種々雑多な記憶がむらがって
蘇
(
よみがえ
)
ってくる。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
▼ もっと見る
藤村
(
とうそん
)
の『
破戒
(
はかい
)
』という小説をかって来ました。今三分一ほどよみかけた。風変りで文句などを飾って居ない所と真面目で脂粉の気がない所が気に入りました。何やら蚊やら以上。
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
露伴、
藤村
(
とうそん
)
、鏡花、秋声等、昭和時代まで生存していた諸作家は別として、僅かに一、二回の面識があった人々は、この外に
鴎外
(
おうがい
)
、
敏
(
びん
)
、
魯庵
(
ろあん
)
、
天外
(
てんがい
)
、
泡鳴
(
ほうめい
)
、
青果
(
せいか
)
、
武郎
(
たけお
)
くらいなものである。
文壇昔ばなし
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
この話を東京に
還
(
かえ
)
ってきて、島崎
藤村
(
とうそん
)
君にしたことが私にはよい記念である。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
初めて私
藤村
(
とうそん
)
様の外に詩をなされ候
方
(
かた
)
沢山日本におありと知りしに候。
ひらきぶみ
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
久保はいろいろな手段で蒐集した
藤村
(
とうそん
)
の短冊など見せた。
一本の花
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
即ち人の知る如く、初期に於ける我が国の自然主義は、
独歩
(
どっぽ
)
、
二葉亭
(
ふたばてい
)
、
藤村
(
とうそん
)
、
啄木
(
たくぼく
)
等によって代表され、詩的精神の極めて強調されたものであった。
詩の原理
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
キリスト教の匂いの強い学校も多く、明治文人の岩野
泡鳴
(
ほうめい
)
というひとも若い頃ここの東北学院に学んで聖書教育を受けたようだし、また島崎
藤村
(
とうそん
)
も明治二十九年
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
(と云ふ意味は必しも詩を書いてゐたと云ふことではない。)しかも島崎
藤村
(
とうそん
)
氏や田山
花袋
(
くわたい
)
氏と異る詩人だつた。大河に近い田山氏の詩は彼の中に求められない。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
不如帰
(
ほととぎす
)
」「
藤村
(
とうそん
)
詩集」「
松井須磨子
(
まついすまこ
)
の一生」「新朝顔日記」「カルメン」「高い山から谷底見れば」——あとは婦人雑誌が七八冊あるばかりで、残念ながらおれの小説集などは
葱
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
藤
常用漢字
中学
部首:⾋
18画
村
常用漢字
小1
部首:⽊
7画
“藤村”で始まる語句
藤村作
藤村子
藤村家
藤村庵
藤村庸軒
藤村義苗
藤村養庵
藤村屋新兵衞