“荷風”の読み方と例文
読み方割合
かふう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いつか、クレヨン社に原稿を持ち込んで、あなたに荷風かふう猿真似さるまねだと言われて引下った男ですよ。お忘れですか?」
渡り鳥 (新字新仮名) / 太宰治(著)
なかでも夏のよいの別れの場面などは、遠い昔に読んだ荷風かふうの『六月の夜の夢』を思わず想い起させるほどの情趣に富んだものだが、まあそれはそうとして
チェーホフの短篇に就いて (新字新仮名) / 神西清(著)
亡くなった大貫と木村荘太とか藤村とうそん党で、よく藤村氏を代地の家に訪ねた。後藤は荷風かふう党で、永井君の小説を真似た。和辻は日本の「アンナ・カレニナ」を計画した。
芝、麻布 (新字新仮名) / 小山内薫(著)