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菜飯
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なめし
ふりがな文庫
“
菜飯
(
なめし
)” の例文
... 捕まへてなもした何だ。
菜飯
(
なめし
)
は田楽の時より外に食ふもんぢやない」とあべこべに遣り込めてやつたら「なもしと菜飯とは違ふぞな、もし」と云つた。
坊っちやん
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その細君もこの花見に私どもの一行に加ったのであったが、後に継母の親戚の山本が来て、『松田の箱入美人を、
菜飯
(
なめし
)
田楽へ連れて行ったのはひどいじゃないか』
鳴雪自叙伝
(新字新仮名)
/
内藤鳴雪
(著)
此所にはまた
菜飯
(
なめし
)
茶屋という
田楽
(
でんがく
)
茶屋がありました。
小綺麗
(
こぎれい
)
な
姉
(
ねえ
)
さんなどが店先ででんがくを
喰
(
く
)
ってお愛想をいったりしたもの、万年屋、
山代屋
(
やましろや
)
など五、六軒もあった。
幕末維新懐古談:12 名高かった店などの印象
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
薬師の横丁をのぞくと、
菜飯
(
なめし
)
、奈良茶飯、木の
芽
(
め
)
田楽
(
でんがく
)
、
蒲焼
(
かばやき
)
など、軒並びの八
間
(
けん
)
が
団扇
(
うちわ
)
をハタかせて、春の淡雪のような灰を綺麗な火の粉の流れる往来へ叩いております。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
父
(
とう
)
さんが
遊
(
あそ
)
びに
行
(
ゆ
)
きましたら、
數衛
(
かずゑ
)
は
大層
(
たいそう
)
よろこびまして、
爐
(
ろ
)
にかけたお
鍋
(
なべ
)
で
菜飯
(
なめし
)
をたいて
呉
(
く
)
れました。それからお
茄子
(
なす
)
の
味噌汁
(
おみおつけ
)
をもこしらへまして、お
別
(
わか
)
れに
御馳走
(
ごちさう
)
して
呉
(
く
)
れました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
鬮
(
くじ
)
とりて
菜飯
(
なめし
)
たたかす
夜伽
(
よとぎ
)
かな 木節
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
畑打に替へて取つたる
菜飯
(
なめし
)
かな
嵐雪
(
らんせつ
)
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
...
捕
(
つら
)
まえてなもした何だ。
菜飯
(
なめし
)
は
田楽
(
でんがく
)
の時より外に食うもんじゃない」とあべこべに遣り込めてやったら「なもしと菜飯とは違うぞな、もし」と云った。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
広小路に
菜飯
(
なめし
)
と
田楽
(
でんがく
)
を食わせるすみ屋という
洒落
(
しゃれ
)
た家があるとか、駒形の御堂の前の
綺麗
(
きれい
)
な
縄暖簾
(
なわのれん
)
を下げた
鰌屋
(
どじょうや
)
は
昔
(
むか
)
しから
名代
(
なだい
)
なものだとか、
食物
(
くいもの
)
の話もだいぶ聞かされたが
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“菜飯”の解説
菜飯(なめし)は、刻んだ青菜を炊き込んだ飯、あるいは、さっと湯に通して塩を加えた青菜をまぜた飯である。
(出典:Wikipedia)
菜
常用漢字
小4
部首:⾋
11画
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
“菜飯”で始まる語句
菜飯茶屋
菜飯田楽