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至難
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しなん
ふりがな文庫
“
至難
(
しなん
)” の例文
平和な海面なら、綱を持って
対岸
(
たいがん
)
まで泳ぎつくことは、
至難
(
しなん
)
でない、だが
嵐
(
あらし
)
のあとの海は、まだ
獰悪
(
どうあく
)
である。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
今やめられて新たに雇い入れることは先ず
至難
(
しなん
)
であるので、彦太郎は
狼狽
(
ろうばい
)
した面持で、そんなことなら相談してくれたらよいじゃないか、長年いっしょに仕事をして来て
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
すりかえの
謀計
(
ぼうけい
)
である。君の鋳物などは最後は
水桶
(
みずおけ
)
の中で型の
泥
(
どろ
)
を割って像を出すのである。準備さえ水桶の中に致しておけば、容易に
至難
(
しなん
)
の作品でも現わすことが出来る。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
堀部、奥田、吉田、原、あのへんを討ってしまうことだって、こっちの気ぐみ一つでは
至難
(
しなん
)
とも思えない。そのほうが
何
(
ど
)
れほどやりよいか知れないのにと、いつも彼は思う。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
實際
(
じつさい
)
地震
(
ぢしん
)
の
豫知問題
(
よちもんだい
)
の
解決
(
かいけつ
)
は
至難
(
しなん
)
の
業
(
わざ
)
であるに
相違
(
そうい
)
ない。
然
(
しか
)
しながら
決
(
けつ
)
して
不可能
(
ふかのう
)
のものとは
思
(
おも
)
はない。
著者
(
ちよしや
)
の
如
(
ごと
)
きは、
此問題
(
このもんだい
)
は
既
(
すで
)
にある
程度
(
ていど
)
までは
机上
(
きじよう
)
に
於
(
おい
)
て
解決
(
かいけつ
)
せられてゐると
思
(
おも
)
つてゐる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
至
常用漢字
小6
部首:⾄
6画
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“至”で始まる語句
至
至極
至当
至尊
至誠
至嘱
至當
至宝
至大
至急