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缺乏
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けつばふ
然し
孰れも
發汗に
伴うて
渇した
口に
爽かな
蔬菜の
味を
欲しないものはない。
貧苦に
惱んでさうして
其の
蔬菜の
缺乏を
感じて
居るものは
勘次のみではない。
然し
其の
薪の
缺乏から
自然にかういふ
砂の
中に
洪水が
齎した
木片の
埋まつて
居るのを
知つて
之を
求めて
居るのだといふことは
彼は
始めて
見て
始めて
知つた。
隨つて
薪の
缺乏から
豆幹や
藁のやうなものも
皆燃料として
保存されて
居ることは
勘次も
能く
知つて
居た。