締殺しめころ)” の例文
締殺しめころしたるに相違なきやと申さるれば彌吉はつゝしんでかうべを上仰の通り老母儀長々の病氣なる故此者看病かんびやう致さん事を五月蠅うるさく存じ人知れず締殺し候に相違之なく然るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これはおきやくさまの御馳走ごちそうですから仕方しかたいとおもひましたが、近所きんじよのおいへでは、鬪鷄しやもにはとり締殺しめころしてふといふことをよくやりました。むらには隨分ずゐぶん惡戲いたづらきな人達ひとたちがありました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
シカシそうようとするには良心を締殺しめころさなければならん。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
主殺しには之無と云は何事ぞや此上如何なる御しかりをかうふりやせんと皆々みな/\やすき心も無き所に越前守殿には大いに不審いぶかられ是吉兵衞久八ことは千太郎を締殺しめころしたる趣きを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
締殺しめころせしと自訴じそ仕つりしと雖もまつたころしたるに非ず千太郎事一たい幼少えうせうの頃より持病に癲癇てんかん有之候故其場にて右の病ひ差發さしおこり候儀と存じられ候且つ又千太郎儀は久八の恩義を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)