トップ
>
糜
>
び
ふりがな文庫
“
糜
(
び
)” の例文
躯
(
からだ
)
を
捐
(
す
)
て頂を
糜
(
び
)
し、もって万一に報ずるを思わず、かえって
胸臆
(
きょうおく
)
を
恣
(
ほしいまま
)
にし、
擅
(
ほしいまま
)
に威福を
作
(
な
)
す。死すべきの罪、髪を
擢
(
ぬ
)
きて数えがたし。
続黄梁
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
有信は
此
(
かく
)
の如く志を遂げて、能く一家の
基
(
もとゐ
)
を成したが、其「弟」に長左衛門と云ふものがあつた。遊惰にして財を
糜
(
び
)
し、
屡
(
しば/\
)
謀書謀判の
科
(
とが
)
を犯し、兄有信をして賠償せしめた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
彼は
襄陽
(
じょうよう
)
を立つときから、主君の
眷属
(
けんぞく
)
二十余人とその従者や——わけても
甘
(
かん
)
夫人だの、
糜
(
び
)
夫人だの、また幼主
阿斗
(
あと
)
などの守護をいいつけられていたので、その責任の重大を深く感じていた。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
財を
糜
(
び
)
し兵を損して而して功無きものは国に謀臣無きに近しとなし、願わくは斉王を
釈
(
ゆる
)
し、湘王を
封
(
ほう
)
じ、周王を
京師
(
けいし
)
に
還
(
かえ
)
し、諸王
世子
(
せいし
)
をして書を持し燕に勧め、
干戈
(
かんか
)
を
罷
(
や
)
め、
親戚
(
しんせき
)
を
敦
(
あつ
)
うしたまえ
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「かかる難儀な目にお遭わせ申しましたのも、まったく臣の不つつかが致したこと、何とぞお
怺
(
こら
)
えくださいまし。してしてまた、
糜
(
び
)
夫人と阿斗の君のお二方には、何処においで遊ばしますか」
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
甘夫人も、
糜
(
び
)
夫人も、
珠簾
(
しゅれん
)
のうちに伏し
転
(
まろ
)
んで、声を放って泣き悲しんだ。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
糜
漢検1級
部首:⽶
17画
“糜”を含む語句
糜爛
乳糜
糜竺
糜芳
糜爛性
糜爛性腫瘍
取彼乳糜
干糜
濫糜
爾時菩薩食糜
糜夫人
糜氏
糜爛化
糜藁
肉糜
鼻糜