“阿斗”の読み方と例文
読み方割合
あと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「その折、玄徳の一子、阿斗あとをも連れて、呉へ下ってこられたなら、あとはもう此方のものです。それを人質ひとじちに、荊州を返せと迫れば」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、妊娠中に夫人が、北斗星を呑んだ夢を見たというので、幼名を「阿斗あと」とつけ、すなわち劉禅りゅうぜん阿斗あとと称した。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その声に、夫人のふところに眠っていた幼君の阿斗あとが泣きだした。侍女たちは怖れてみな片隅に打ち慄えている。しかし、さすがに夫人は気位きぐらいが高い。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)