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粕漬
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かすづけ
ふりがな文庫
“
粕漬
(
かすづけ
)” の例文
その時、あなたのお弁当のおかずは卵焼きと
金平牛蒡
(
きんぴらごぼう
)
で、私の持って来たお弁当のおかずは、
筋子
(
すじこ
)
の
粕漬
(
かすづけ
)
と、
玉葱
(
たまねぎ
)
の煮たのでした。
冬の花火
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
粕漬
(
かすづけ
)
のやうになつた大坊主のそれは言ひやうもない
醜
(
みにく
)
い姿ですが、隣の部屋で平次の女房お靜は、たまり兼ねてシクシクと貰ひ泣きして居りました。
銭形平次捕物控:201 凉み船
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
豊島氏は
鮭
(
さけ
)
が大好きである。この頃は毎日晩酌の
膳
(
ぜん
)
に、
生鮭
(
なまざけ
)
、
塩鮭
(
しほざけ
)
、
粕漬
(
かすづけ
)
の鮭なぞが、代る代る
載
(
の
)
つてゐるかも知れない。僕はこの本をひろげる時には、そんな事も
亦
(
また
)
思ふ事がある。
本の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
到来物
(
たうらいもの
)
の
粕漬
(
かすづけ
)
を送つたり、
掘立
(
ほりたて
)
の山の芋を寄こしたりして、その
度
(
たんび
)
に
一寸
(
ちよつと
)
絵の事をも書き添へておくが、
画家
(
ゑかき
)
などいふものは忘れつぽいものと見えて、粕漬や山の芋を食べる時には
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
一かかえもあるほどな大きな
七輪
(
しちりん
)
へ、赫々と炭をおこして、長い
鉄串
(
かなぐし
)
へ幾切もの
粕漬
(
かすづけ
)
の塩鮭を並べて居る、焼けて溶け落ちる塩鮭の油が炭火に焦げて、ぷんぷんと香ばしい匂をたてるのであった。
かやの生立
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
大阪の天王寺
蕪
(
かぶら
)
、函館の
赤蕪
(
あかかぶら
)
、秋田のはたはた魚、土佐のザボン及び
柑
(
かん
)
類、
越後
(
えちご
)
の
鮭
(
さけ
)
の
粕漬
(
かすづけ
)
、
足柄
(
あしがら
)
の
唐黍
(
とうきび
)
餅、
五十鈴
(
いすず
)
川の
沙魚
(
はぜ
)
、山形ののし梅、青森の
林檎羊羹
(
りんごようかん
)
、
越中
(
えっちゅう
)
の
干柿
(
ほしがき
)
、伊予の
柚柑
(
ゆずかん
)
、
備前
(
びぜん
)
の沙魚
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「鯨の
髭
(
ひげ
)
さ。ありゃうまいや、
粕漬
(
かすづけ
)
だろう。君。」
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
「ええ赤い
魚
(
さかな
)
の
粕漬
(
かすづけ
)
なんですがね」
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
美人だって? 笑わせやがる。東京の三流の下宿屋の薄暗い帳場に、あんなヘチマの
粕漬
(
かすづけ
)
みたいな
振
(
ふる
)
わない顔をしたおかみさんがいますよ。あたしには、わかっている。
春の枯葉
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
粕漬
(
かすづけ
)
の
鶇
(
つぐみ
)
幾匹
平圧
(
ひらお
)
しに圧して入れつかこの堅き蓋は
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「えゝ赤い
魚
(
さかな
)
の
粕漬
(
かすづけ
)
なんですがね」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“粕漬(粕漬け)”の解説
粕漬け(かすづけ)とは、食材を酒粕またはみりん粕に漬ける手法である。また、その方法で作った日本の漬物のこと。
(出典:Wikipedia)
粕
漢検準1級
部首:⽶
11画
漬
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
“粕”で始まる語句
粕
粕壁
粕谷
粕共
粕取
粕淵
粕臭
粕饅頭
粕屋郡
粕屋郷