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箒
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ははき
ふりがな文庫
“
箒
(
ははき
)” の例文
ある年の冬の初め、この庭の
主人
(
あるじ
)
は
一人
(
ひとり
)
の老僕と、朝な朝な
箒
(
ははき
)
執りて落ち葉はき集め、これを流れ岸の七個所に積み、積みたるままに二十日あまり
経
(
た
)
ちぬ。
星
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
倒れかけたる
祠
(
ほこら
)
には狐や宿を
藉
(
か
)
りぬらん、
耳許
(
みみもと
)
近き木の枝にのりすれのりすれ
梟
(
ふくろう
)
の鳴き連るる声いと
凄
(
すさ
)
まじ、木の葉を渡る風はあれど、
塵
(
ちり
)
を清むる
箒
(
ははき
)
無ければ、蜘蛛の巣ばかり時を得顔に
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
風は
猶
(
なほ
)
も
邪
(
よこしま
)
に吹募りて、高き
梢
(
こずゑ
)
は
箒
(
ははき
)
の掃くが如く
撓
(
たわ
)
められ、
疎
(
まばら
)
に散れる星の数は
終
(
つひ
)
に
吹下
(
ふきおろ
)
されぬべく、層々
凝
(
こ
)
れる
寒
(
さむさ
)
は
殆
(
ほとん
)
ど有らん限の生気を吸尽して、さらぬだに陰森たる夜色は
益
(
ますま
)
す
冥
(
くら
)
く
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
なべては時の「死」の
箒
(
ははき
)
ははき消しゆく
池のほとりに柿の木あり
(新字旧仮名)
/
三好達治
(著)
なべては時の死の
箒
(
ははき
)
ははき消しゆく
故郷の花
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
“箒”の解説
箒(ほうき)は、主に掃除に使用する道具の一つである。
形状は、植物の枝や繊維などを束ねたものを棒の先に着けている。その繊維などはブラシまたは大型の筆状や刷毛状を呈しており、それにより床面や庭などの塵やごみを掃く。大きさや材質には種々のものがある。
(出典:Wikipedia)
箒
漢検1級
部首:⽵
14画
“箒”を含む語句
竹箒
箒目
箒木
羽箒
箒川
高箒
草箒
棕櫚箒
玉箒
古箒
箒星
荒神箒
箒草
棕梠箒
羽根箒
手箒
紙箒
小箒
座敷箒
箒黍
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