端歌はうた)” の例文
其の頃婀娜あだは深川、勇みは神田と端歌はうたの文句にも唄いまして、婀娜は深川と云うのは、其の頃深川は繁昌で芸妓げいぎが沢山居りました。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
この端歌はうたを作ったのはきみじゃなかったかね、おれはそうとばかり思ってたがね。
陽気な客 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
障れば絶ゆる蜘の糸のはかない處を知る人はなかりき、七月十六日の夜は何處の店にも客人入込みて都々どゝ端歌はうたの景氣よく菊の井の下座敷にはお店者たなもの五六人寄集まりて調子の外れし紀伊の國
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
障れば絶ゆるくもの糸のはかない処を知る人はなかりき、七月十六日のは何処の店にも客人きやくじん入込いりこみて都々一どどいつ端歌はうたの景気よく、菊の井のした座敷にはお店者たなもの五六人寄集まりて調子の外れし紀伊きいくに
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さわればゆるくもいとのはかないところひとはなかりき、七月十六日の何處どこみせにも客人きやくじん入込いりこみて都々どゝ端歌はうた景氣けいきよく、きく下座敷したざしきにはお店者たなもの五六人寄集よりあつまりて調子てうしはづれし紀伊きいくに
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)