てまへ)” の例文
さあ/\御緩ごゆつく御拜おをがみをなさりまし、おまをしますとも、てまへは。……貴下あなたをおすゝぎなさるなんのと、加減かげん水惡戲みづいたづらをなさつて、たもと引摺ひきずると不可いけません。さあ、そでちませう。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
道理だうりこそ、てまへやとつてくれましたわかしうが、小蓑小路こみのこうぢまで、とまをしました。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
貴下あなたをおおくまをしますのに、町中まちぢう新地組合しんちくみあひ看板かんばんでは、御外聞おぐわいぶんかゝはらうとふ、……其處そこ橋向はしむかうを、あぶれてぶらついてります、てまへが、お見出みだしにあづかりましたものとえます、へい
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)