硫黄ゆわう)” の例文
泥濘ぬかるみ捏返こねかへしたのが、のまゝからいて、うみ荒磯あらいそつたところに、硫黄ゆわうこしけて、暑苦あつくるしいくろかたちしやがんでるんですが。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
硫黄ゆわうの色の薔薇ばらの花、煩惱の地獄ともいふべき硫黄ゆわうの色の薔薇ばらの花、たましひとなり焔となり、おまへが上に舞つてゐるその薪に火をおつけ、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
此湯硫黄ゆわうの気ありてよく疥癬しつるゐし、一時いちじ流行りうかうして人群をなせり。
寂然ひつそりした日中ひなか硫黄ゆわうしま陰氣いんき音響ひゞき
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)