“ゆわう”の漢字の書き方と例文
語句割合
硫黄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泥濘ぬかるみ捏返こねかへしたのが、のまゝからいて、うみ荒磯あらいそつたところに、硫黄ゆわうこしけて、暑苦あつくるしいくろかたちしやがんでるんですが。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
硫黄ゆわうの色の薔薇ばらの花、煩惱の地獄ともいふべき硫黄ゆわうの色の薔薇ばらの花、たましひとなり焔となり、おまへが上に舞つてゐるその薪に火をおつけ、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
此湯硫黄ゆわうの気ありてよく疥癬しつるゐし、一時いちじ流行りうかうして人群をなせり。
寂然ひつそりした日中ひなか硫黄ゆわうしま陰氣いんき音響ひゞき
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)