“いおう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
硫黄93.2%
雄黄2.7%
伊王1.4%
痿黄1.4%
萎黄1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
硫黄いおうを燃せばちょっとのくるっとするようなむらさきいろの焔をあげる。それからどうくときは孔雀石くじゃくいしのような明るい青い火をつくる。
戴先生は間もなく後から来たが、その手には雄黄いおうを入れた瓶と薬水を入れた瓶を持っていた。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
薩州島津家の刀家瀬戸口備前守せとぐちびぜんのかみ精妙の剣を体得したのち伊王いおうの滝において自源坊じげんぼうに逢い、その流旨りゅうしの悟りを開いたと伝えられているのがこの自源じげん流だ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
陳蔵器曰く兎の肉を久しく食えば人の血脈を絶ち元気陽事を損じ人をして痿黄いおうせしむと、果してしからば好色家は避くべき物だ。また痘瘡に可否の論が支那にある(『本草綱目』五一)。
戸外に彼女がでると、萎黄いおう病のようにくすんでしめった月が建物の肋骨ろっこつにかかっていた。
女百貨店 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)