砂鉄さてつ)” の例文
旧字:砂鐵
くるとしちゃんは、学校がっこうへいくと、やすみの時間じかんに、運動場うんどうじょう砂場すなばで、小山こやまといっしょに砂鉄さてつるのに夢中むちゅうになっていました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、これぐらいでいいだろう。これなら、たくさん砂鉄さてついつくぜ。」と、ひとのよいおじさんは、わらって、磁石じしゃくとしちゃんにわたしてくれました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは時間中じかんちゅうに、砂場すなば採取さいしゅしてきた砂鉄さてつかみうえにのせて、磁石じしゃくかみうら摩擦まさつしながら、すなをぴょんぴょんとおどらせていたのを、先生せんせいつかったからです。
二少年の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼく、たくさん砂鉄さてつったのだけれど、あらったら、これんばかしになったのだよ。」
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、こころなかで、秀公ひでこうがよく、自分じぶん砂鉄さてつでいたずらをしてしかられたことをだまっていてくれたと、いくたびも感謝かんしゃして、これから、自分じぶんもひとのことをいわないようにしようとおもいました。
二少年の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)