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睨合
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にらみあ
ふりがな文庫
“
睨合
(
にらみあ
)” の例文
互いに竜虎の争いと云おうか、
呼吸
(
いき
)
の止るようにうーんと
睨合
(
にらみあ
)
いました時は側に居るお梅はわな/\
慄
(
ふる
)
えて少しも口を利くことも出来ません。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
結局が
百日鬘
(
ひゃくにちかずら
)
と
青隈
(
あおぐま
)
の
公卿悪
(
くげあく
)
の目を
剥
(
む
)
く
睨合
(
にらみあ
)
いの
見得
(
みえ
)
で幕となったので、見物人はイイ気持に
看惚
(
みと
)
れただけでよほどな
看功者
(
みごうしゃ
)
でなければドッチが上手か下手か解らなかった。
二葉亭追録
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
そのころ私達は酒など飲むことがなかったのに、銀座裏のバーへはいり(一番静かそうだから
這入
(
はい
)
ったのである)一番高い洋酒をでたらめに
註文
(
ちゅうもん
)
して、黙って
睨合
(
にらみあ
)
っていた。
篠笹の陰の顔
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
毎度往来に
出逢
(
であ
)
うて、
固
(
もと
)
より言葉も交えず互に
睨合
(
にらみあ
)
うて
行違
(
ゆきちが
)
うその跡で
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
私
(
わたくし
)
は
今
(
いま
)
喰殺
(
くひころ
)
されるのは
覺悟
(
かくご
)
の
前
(
まへ
)
だが、どうせ
死
(
し
)
ぬなら
徒
(
たゞ
)
は
死
(
し
)
なぬぞ、
斯
(
か
)
く
睨合
(
にらみあ
)
つて
居
(
を
)
る
間
(
あひだ
)
に、
先方
(
せんぱう
)
に
卯
(
う
)
の
毛
(
け
)
の
虚
(
すき
)
でもあつたなら、
機先
(
きせん
)
に
此方
(
こなた
)
から
飛掛
(
とびかゝ
)
つて、
多少
(
たせう
)
の
痛
(
いた
)
さは
見
(
み
)
せて
呉
(
く
)
れんと
考
(
かんが
)
へたので
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
睨
漢検1級
部首:⽬
13画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“睨”で始まる語句
睨
睨付
睨廻
睨附
睨視
睨返
睨上
睨着
睨反
睨据